日時:平成27年7月26日(日)
場所:愛リーコラボ
絵画造形療法 受講者の皆様から大変好評でしたので、今年もスー・リー先生に講義をお願いしました。
今回のテーマは『私、だいじな私』ということでした。
午前中はまず、A3のコピー用紙にスクリブル(SCRIBBLE:なぐり描き)をしました。
好きな画材を選び、目をつぶって思ったままに線を描き、緊張をほぐすワークです。
描いた線の中から自分を表すものを見つけてそれを元に自己紹介していきました。
次に、練り消しゴムを粘土のように使用して、「自分の形」を3D作品に制作しました。
出来上がった作品を見ながら、私は~~です。と箇条書きしていきました。
作品との対話を通じて、人の思いは口にして初めて確認できると気が付きました。
人それぞれ、多種多様なメッセージがあり、作品を改めて2Dへとデッサンしました。
何故自分を大切にするのか⇒自分が他にどう扱われるのかが決まるのだと分かりました。
午後は最初に全員で立って、言葉を発することなく、コミュニケーションをとって誕生日を当てて、左から順番に1月→12月生まれで並んでみました。
ジェスチャーでお互いの誕生日を当て合いながら並んでみましたが、喋ってはいけないとなると、なかなかコミュニケーションとるのは至難の業でしたが、1人を除いて正解でした。
次は薄用紙(やわらかいお花紙)を使って、一人1つずつ帽子を制作しました。
あらゆる考えや気持ちがつまっている頭にかぶる『帽子』を作る機会はめったにないことですので、皆さんかなり時間(50分くらい)を使って取り組まれていました。
最後に、四つ切画用紙を半分に折って、左半分に先生が用意したコラージュ用の様々な切り抜きの中から今、ストレスに感じているものを選び貼りました。
そして、一人ずつ抱えているストレスについて発表し、全員でその思いを共有しました。
その後、他の方の作品の右半分に、当事者のことを思いながらコラージュしました。
ポジティブ⇔ネガティブな感情はバランスが大切で、実は、少しストレスがあることでやる気が出たり、危機回避できたりすることもあるそうです。
こういった感情と向き合うワークショップを通じて、自分にとって大切なことや、或いは自分自身がいかに大事な存在なのか、また他に対してどのように接していけば良いのか気付かされることが多々あり、ハッとさせられる場面も多くありました。
いつも斬新なアイデアで新しい芸術療法の扉を開いてくれるスー・リー先生に感謝!!
受講者の皆さんは、とても満足気に帰っていかれました。