2016年8月21日(日)10:00~12:00
講師:中田 康晴 氏〈株式会社グッドコミュニケーション代表取締役 産業カウンセラー・キャリアコンサルタント〉
今年度、初めてご講義いただく中田氏は、松山市出身。大学を卒業後、大手上場企業に入社され要都市を転任し、販売促進、組織運営、人材育成のノウハウを身に付けられました。
帰郷してからは、訪問介護・居宅介護支援事務所を設立され、人材育成に活かすために、さらに実践心理学を学んでいらっしゃいます。
今回の講座では、コミュニケーションに特化した内容をお願いいたしました。
最初に2人一組になり、AとBに分かれます。
Aさんは 「一分間対話」 として、一分間自分の好きなことを話します。BさんはAさんの話を聴きながら、盛り上げる。
その後交替し、Bさんが好きなことを話し、Aさんが盛り上げながら話を聴く。
コミュニケーションにおいて大切なキーワード
◎言語化 ◎傾聴 ◎相互理解
まず、言葉にしないと上手く伝わらないですし、その上で相手の話をじっくりと真剣に聴くと、相手も自分の話を理解しようとしてくれているのを感じました。
2.怒りの点数化…………過去最高の怒りから考えるとどのくらいか考えてみる。
わ 「わらい」 わらいでNK(ナチュラルキラー細胞)が増え、がん細胞を減らすこともできる。
か 「かんしゃ」 ありがとうを 1年間で1万回言おう! 1日30回! 15分に1回!やってみると、周りの人間関係が劇的に変わる。出来る人はストレスが溜まらない。
メタ認知…自分を第三者として、冷静に客観視する。
自分を好きになることが大切であるということで、それぞれ参加者が自分の長所を1分間でできるだけ書き出してみました。なかなか思いつかず、皆さん3~10個くらいでしたが、自己肯定感が自信につながるので、まず10個は書けるように瞬発力もつけましょうとのことでした。
自己開示…秘密ばかりでは取り付く島もない。
動画で撮ってもらい見る。
コミュニケーションは、他者とのつきあいも大事だが、自分とのつきあい方もそれ以上に大事である。そして、成長するには、やはり他者の力が必要なのである。
ここで、再びペアを組み、AさんとBさんが順番に、それぞれが1分間「仕事を始めたきっかけ」を話しました。意外な一面が見えたり、興味深い話も聴けて、とても盛り上がりました。その後、「ほめほめ1分間」と題してお互いの良いところ(多少ウソだとしても)を褒め合いました。人は全くウソはなかなかつけないものですから、多少関連のあることを言うものなんだそうです。
昨今、よく言われるようになった「傾聴」ですが、この 「聴く」 という漢字をよく見ると 「耳+目+心」 ですね。
一言一句、聴き逃さないという真摯な態度で、心で聴く。聴きに徹する。もし、アドバイスを求められ、AとBのどちらが良いかと尋ねられたら、「じゃあ、まずAを聴かせて。」と答えて、次に「では、Bについても聴かせて。」と、それぞれについて丁寧に聴くのが良いとのことでした。
「すみません」 と、あなたは一日に何回言っているでしょうか。気をつけて数えてみると、少し驚きを覚えるほどの回数でした。
感謝の意味や、謝罪の際も、簡単に 「すみません」 と言ってしまいがちです。
例えば、感謝の意味での 「すみません」 、本来はもちろん 「ありがとう」 の意味ですが、なかなか言えてないのが実情です。
謝罪の際の 「すみません」 は、気持ちを伝えるには 「申し訳ありません」 に置き換える方が良いでしょう。
また、道をたずねる場合は 「あの~、すみません」 よりは、気持ちよい挨拶から始めてみるのがお勧めだそうです。
「頑張れ」 よりは、「頑張ってますね」 の方が、相手のことを認めていることがわかり、言われたほうは自己肯定感が増します。
言葉一つとっても、選び方、言い方が様々あり、相手を慮って伝えることができるようになれば、コミュニケーションスキルも、どんどん向上していくはずですね。