絵画造形療法セミナー
講師 スー・リー氏2018年10月7日
愛媛芸術療法セミナーに6年連続講師を務めてくださっているSue Lee(スーリー)先生。現在は、インターナショナルスクールでのカウンセラーなどの心理カウンセラーの仕事を中心に大学や自治体の女性向けのカウンセリングなどもされています。
今回のテーマは ❝ コミュニティー&アート ❞
未曾有の災害に見舞われた今年の日本。復興にはコミュニティーの結束力や助け合いが必要だと実感させられました。アート作成を通して、自己認識を深め、グループワークを通して他者とのつながりを感じ、慈しむ体験を持ちます。
午前の部:最初にアイスブレイクとして、100色100枚の折り紙を床に見える様に広げました。スーリー先生がファシリテイター(中立的な立場で相互理解を促進したり、会議の場面でより生産的で効果的な議論ができるような機能を果たしたりする役割の人ですが、今回はひたすら聴くことに徹して、意見を言わないと決めました。)を務める中、一人一枚好きな色の折り紙を選び、自己紹介を兼ねて何故その色が好きなのか、簡単に理由を話してもらいました。終わった後、参加者の皆さんが質問されたり、意見を言われたりすることなく、ひたすら聴いてもらえたのはとても安心感があったとおっしゃっていました。語る人を優先した聴く訓練ですが、それぞれの色にまつわる話が興味深く、ついついつっこみたくなるのを我慢するのが大変でした。
午前の部:最初にアイスブレイクとして、100色100枚の折り紙を床に見える様に広げました。スーリー先生がファシリテイター(中立的な立場で相互理解を促進したり、会議の場面でより生産的で効果的な議論ができるような機能を果たしたりする役割の人ですが、今回はひたすら聴くことに徹して、意見を言わないと決めました。)を務める中、一人一枚好きな色の折り紙を選び、自己紹介を兼ねて何故その色が好きなのか、簡単に理由を話してもらいました。終わった後、参加者の皆さんが質問されたり、意見を言われたりすることなく、ひたすら聴いてもらえたのはとても安心感があったとおっしゃっていました。語る人を優先した聴く訓練ですが、それぞれの色にまつわる話が興味深く、ついついつっこみたくなるのを我慢するのが大変でした。
チェックインとしてのグループワーク 「アートでのコミュニケーション」
3~4名のグループ三つに分けて、先ほど選んだ好きな色の折り紙を持ち寄り、テーマを話し合って決めて、八つ切りの色画用紙の上にテーマに沿った作品を作りました。三つのグループが三者三様で、折り紙の色味を活かした作品や、逆に色にとらわれずに決めたテーマに沿った作品、1つの作品ながら、3名の個性が表れていた作品、とても面白かったです。テーマ作りの過程について、何か気になる点はありましたかとスーリー先生に訊かれた時に、皆さんは、グループ内でのペースの違いや役割分担をした方が楽にできたとか、まとめ役の人の負担が大きくリスクがある等とコミュニティーの中での動き方についてアートを通して知らず知らずのうちに考えさせられていました。
3~4名のグループ三つに分けて、先ほど選んだ好きな色の折り紙を持ち寄り、テーマを話し合って決めて、八つ切りの色画用紙の上にテーマに沿った作品を作りました。三つのグループが三者三様で、折り紙の色味を活かした作品や、逆に色にとらわれずに決めたテーマに沿った作品、1つの作品ながら、3名の個性が表れていた作品、とても面白かったです。テーマ作りの過程について、何か気になる点はありましたかとスーリー先生に訊かれた時に、皆さんは、グループ内でのペースの違いや役割分担をした方が楽にできたとか、まとめ役の人の負担が大きくリスクがある等とコミュニティーの中での動き方についてアートを通して知らず知らずのうちに考えさせられていました。
午後の部:思い出アートゲーム ‟Memory Drawing Game”
自分の思い出に残っているテーマカラーを1つあるいは2,3色決めて、再び折り紙を選び、今度は白い八つ切りの画用紙に貼って作品を作り上げました。このワークを始めるまで思い出したこともなかったのに、作業の中で急に思い出したとおっしゃる方も多かったです。子供の頃の遠い記憶をたどりながら、案外こんな風に自分のことを思っているのかと新たに自己認識を深めた方が多かったように感じました。新たな気づきと自身への向き合い方を考えさせられました。色からのワークでしたが、それぞれの心の中に眠っていた思い出やその時の匂い、周りの状態など、とても小さな失われていなかった記憶にアクセルできる「色」は一つのツールであると感嘆しました。話題にもしやすいですね。
自分の思い出に残っているテーマカラーを1つあるいは2,3色決めて、再び折り紙を選び、今度は白い八つ切りの画用紙に貼って作品を作り上げました。このワークを始めるまで思い出したこともなかったのに、作業の中で急に思い出したとおっしゃる方も多かったです。子供の頃の遠い記憶をたどりながら、案外こんな風に自分のことを思っているのかと新たに自己認識を深めた方が多かったように感じました。新たな気づきと自身への向き合い方を考えさせられました。色からのワークでしたが、それぞれの心の中に眠っていた思い出やその時の匂い、周りの状態など、とても小さな失われていなかった記憶にアクセルできる「色」は一つのツールであると感嘆しました。話題にもしやすいですね。
:安全地帯
最初に先生が「PFA」(Psychological First Aid 心理的応急処置)について説明されました。深刻な危機的出来事に見舞われた人々に対して,支援者が心理社会的支援を提供するためのガイドラインのことです。同じ人間として一体何ができるのか、『見る・聞く・つなぐ』をキーワードとして迅速にクライアントに不利益にならないように対応していきます。見ることで状況を把握し、どう寄り添えるか方法を聞き、当事者が必要だと思うところへつないでいく。簡単そうに聞こえますが、これを行うためには自分の立ち位置をはっきりと吟味する必要があり、日頃から冷静にそして客観的に判断する能力を養う必要があると思いました。
自分がパニックになったらどうやったら落ち着くことができるのか⇒自分にとっての安全地帯、或いは秘密兵器を考えてみて、実際にそれぞれ個人で 「新聞紙・ビニールテープ・ガムテープ」 などを用いて作品を作成しました。
皆さん、かなり集中して作業に取り組み、宇宙を思わせる壮大なスケールのものから、ドラえもんが出してくれそうな便利なお助けグッズのようなものまで、様々なアイデアがあふれ出て、感心するとともに笑いも絶えませんでした。
最初に先生が「PFA」(Psychological First Aid 心理的応急処置)について説明されました。深刻な危機的出来事に見舞われた人々に対して,支援者が心理社会的支援を提供するためのガイドラインのことです。同じ人間として一体何ができるのか、『見る・聞く・つなぐ』をキーワードとして迅速にクライアントに不利益にならないように対応していきます。見ることで状況を把握し、どう寄り添えるか方法を聞き、当事者が必要だと思うところへつないでいく。簡単そうに聞こえますが、これを行うためには自分の立ち位置をはっきりと吟味する必要があり、日頃から冷静にそして客観的に判断する能力を養う必要があると思いました。
自分がパニックになったらどうやったら落ち着くことができるのか⇒自分にとっての安全地帯、或いは秘密兵器を考えてみて、実際にそれぞれ個人で 「新聞紙・ビニールテープ・ガムテープ」 などを用いて作品を作成しました。
皆さん、かなり集中して作業に取り組み、宇宙を思わせる壮大なスケールのものから、ドラえもんが出してくれそうな便利なお助けグッズのようなものまで、様々なアイデアがあふれ出て、感心するとともに笑いも絶えませんでした。
終わってみれば、あっという間の4時間のワークで、「ええっ、もう終わりなの?」と驚かれている参加者の方が多かったです。
こういう時間…◇私語無しで集中して行う。◇時間を忘れて夢中になれる。◇ストレスを感じない。
総じて、何かをして幸せな気持ちや精神状態になれるものを一人一人が持っているべきなのだと先生がおっしゃっていましたが、なかなか日々の生活に流されて思う様にはなりません。今日のセミナーでは沢山のワークショップを行いましたが、皆さんかなりの集中力を持って明日からのヒントになるであろうエッセンスを感じていたように思いました。
最後に場所を提供してくださった伊予市のミュゼ灘屋さん!由緒ある文化財をイベントホールに貸し出してくれていますが、商店街の中でポツンと何とも風情があり、参加者の皆さんにとても好評でした。ありがとうございました。