芸術療法は、絵画造形療法(アートセラピー)、音楽療法、箱庭療法、ダンス療法、心理劇、園芸療法、文芸療法の7療法を総称したもので、心身に悩みを抱える人々(あるいは自分自身)の問題の根源に迫り、その改善や解消を目的とする手法です。
人間は一人一人固有の性格、歴史、趣味等を有する“個別的”存在です。芸術療法は、個別対応により、その人にとっての「居心地のよさ」を見出し、「社会適応能力」の向上を図ります。
芸術療法の応用としては、病院、高齢者施設等での患者さん、入居者の方々への対応、学校、教育施設等で子供たちとより良いコミュニケーションを図ること等、可能性はさまざまに広がっています。また、レクリエーション活動をより治療的なものへと高めることもできます。また、芸術療法を知ることは自分自身を知る事でもあります。自分自身を知り悩みと向き合う事は、人の悩みと向き合う上での礎となります。
現代ほど人々が心と身体の「癒し」を求めている時代はなく、私達の日常生活はもとより、医療、福祉、保健、教育、行政各分野で「癒し」の導入が進められています。
当講座は各領域ごとに経験豊かな専門家を招聘し、日本ではいまだ馴染みの薄い芸術療法を分かりやすくひも解くことにより、知識にとどまらない実践できる芸術療法を体得していただくことを目的としています。
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